奈良盆地におけるノガミ行事に関する研究Web版

1.三条のノガミサン

所在地:奈良県奈良市三条添川町

ノガミサンマイリ、野神参りと呼ばれる

日程 :6月1日

場所:奈良市三条添川4

祀られる対象:榎の木

行事:事前に二人のトーヤが分担をして絵馬と注連縄を作る。六月-日、夜明け前の午前五時頃からトーャをはじめ三条の農家組合の人々が、ノガミサンに集まる。ノガミの木の南側に組立式の木製の小型鳥居をたて、御幣二本・神酒・洗米・塩などを供え、燈明をあげる。準備ができると、集まった者が一人ずつ木の前へ進み出て参拝する。用意を含めて三十分とかからないが、終る頃には夜は明けてくる。このあと、 続いて近くの共同作業場へ場所を移す。共同作業場には各家ごとの納家が設けられ、その一隅にムシロを敷いて輪になって座る。エンマ(絵馬)・まんじゅう・つまみの菓子が配られ、神酒をいただき、農家組合長を中心にしてその年の農事に関する協議が行なわれる。

報告書85頁参照