奈良盆地におけるノガミ行事に関する研究Web版

ご挨拶

このHPでは奈良盆地に広がるノガミ行事をご紹介します。

奈良盆地には、ノガミと呼ばれる木や森があります。
ノガミの木の下に祠や塚がある所もあります。
また、そこに農業の神である農神、野の神である野神が宿ると考えられています。
ノガミの木や塚は村堺に位置することが多く、神聖な場所と見なされています。

さらに、その中に入ると悪いことがおこると言い伝えられているので、普段は中に入ったり、近づいたりすることはありませんが、一年に一度、田植え前にその場所に集まり、雨が降りますように、今年も台風などの災害が起こることなく、お米がたくさんとれますようにと五穀豊穣を願ったり、子孫繁栄を願う行事を行います。
ノガミで行事を行うのは、一般的には旧暦5月5日の端午の節句の日でした。
現在では5月5日前後から6月上旬に変わっていますが(日曜日に行うことが多い)、田植え前であることに変わりはありません。
奈良盆地では田植えの開始の稲作儀礼がはっきりしませんが、ノガミ行事はこの時期に奈良盆地の村で行われるもので、野良仕事(稲作)の始めの行事と言えます。
行事は奈良県内、とりわけ奈良盆地に分布する農耕儀礼です。

このHPは令和2年度奈良女子大学大和・紀伊半島学研究所一般共同研究助成金により作成しています。